ピッコロはフルートの
派生楽器である。
構造はフルートとほぼ同じであるが、上述のように同じ指使いでちょうど1オクターヴ高い音を出せるよう、基本的にはフルートの
長さを半分にしたような構造となっている。
ピッチは、頭部管を胴部管に差し込む長さによって調整する。
フルートの半分ほどの長さで、指づかいもフルートと同じ。
フルートと違うところは管体の
素材。金属が主流になったフルートに対して、ピッコロは現在もほとんど
木製。
理由は、ピッコロの高い音域だと金属では音色が
鋭くなりすぎるためである。
次にピッコロの管体は、先端に向かって細くなる
円すい形になっている。ピッコロの音域では、
先細りのかたちのほうが適している。
そして最後に唄口だが、リッププレートのないタイプが普通に使われている。
オーケストラの楽器では音域が最も高く、
鋭い音色を持つため、フォルテッシモで演奏される金管楽器群の中にあってもはっきりと聞き取ることができる。楽曲のフィナーレなどの盛り上がりを
際立たせる効果が大きく、装飾的な
フレーズを
単独で受け持つことも多い。しかし、音域が高いためピッチを揃えることが難しく、通常の管弦楽曲や吹奏楽曲では、特に意図がある場合を除き、
複数本用いられることは少ない。
1本でもオーケストラや吹奏楽の中で、他の全楽器に
対抗出来るほどの響きを持つ。
【日本製のピッコロ】ヤマハや
パール、または
三響など、フルートでもおなじみのメーカーが多い。
他は
FMCフルートマスターズなど
サクライ、
タケザワ、
ヤマダなど、小規模でも高品質のものを作っているメーカーもある。
ヨーゼフのように、ピッコロ以外で作っているのはオーボエとクラリネットという木管にこだわったメーカーもある。
ハンドメイドから普及品まで、製品のバラツキが少なく品質が一定しており「アタリ」「ハズレ」がないと言われる。
高品質で、メンテナンスや整備がやりやすいのも特長。
【台湾、中国本土製のピッコロ】世界的に展開しているメーカーから小規模メーカーまで
数え切れない数のメーカーがある。
どこかの
ファッションブティックみたいに各メーカー
1本ずつ
ハンガーにつるしておきたいぐらいである。
しかし、ピッコロは繊細な楽器なのでそういうワケにはいかない。
技術面での総合点をつけるならまだまだである。しかし、その中でも
突出しているメーカーがあるから「台湾、中国製だから」と言って
一蹴できない。
日本製に比べ価格が安く、品質にバラツキ(「アタリ」「ハズレ」)があると言われる。購入する際には
慎重さが必要。
購入そして使用後、
返品が
可能な
店舗での購入が望まれる。
主なメーカーは
ジュピター、
ゴウ、
Jマイケル、
マックストーン、
マルカート、など
【ドイツ製ピッコロ】オーケストラ、クラシック音楽の本場
ヨーロッパ。
楽器製作も格式ある伝統を受け継ぐ職人がプライドを持って作っている。
材料も技術も
職場環境もとても他国にはまねできない。
価格もそれなりに高い。
また
メカニズムが他国製と比べて
複雑なものが多い。
しかし、
ピッコロ奏者の出したい音を
出せる。
自由度が高く、
許容範囲が広い。自分の音色を作りやすい。
ハンドメイドであるため「アタリ」「ハズレ」があると言われる。
主なメーカーは、
ハンミッヒ一族など